4月3日に放送された「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に、同局の玉川徹氏が出演し、本格復帰を発表した。
番組冒頭、羽鳥アナから「今日から、冒頭から出演ということになりますので、よろしくお願いします」と紹介された玉川氏は「この半年間、原点に立ち返り、取材を続けてまいりました。今後も取材というインプットを大切にして、放送というアウトプットを続けていきたいと思っています。ひるまず、怠らず努めて参りたいと思います。みなさんよろしくお願いします」と決意の挨拶をした。
玉川氏は昨年9月28日の同番組内で、安倍晋三元首相の国葬を巡り「当然これ、電通が入ってますからね」などと事実に基づかない発言をしたとして、謹慎処分を受けた。
玉川氏はその後の10月19日、取材したものをスタジオでレポートするという形で、番不定期ながら出演していた。
そんな玉川氏がしんみりとした口調で思いを語ったのは、3月28日に亡くなった音楽家の坂本龍一さんの特集でのことだ。まず、羽鳥アナが玉川氏に、次のように話を振った。
「玉川さんが毎日出なくなった期間があって、その時に坂本さんが『出てこないんだ。玉川さん、出てほしいな』というふうにおっしゃっているというのを伝え聞いていて」
玉川氏は坂本さんの言葉について「伺ってました」と頷くと、
「この半年間、完全な復帰というのはできなかったんですけど、ただ取材をして番組で放送する時に『見ていただいているかな』と思いながら放送していたんですけれども。また毎日出られるようになったら、直接お礼申し上げたいなと思っていたんですね。なので、本当に残念です」
図らずも「意外な関係」が明かされたわけだが、
「坂本さんは音楽関係者のみならず、多くの人と関わり、影響を与え続けていました。玉川さんのような形で、勇気をもらった人も多かったのでは。そうした方たちにとっても、坂本さんの死は残念ですね」(テレビ関係者)
玉川氏には、天国の坂本さんに胸を張れるような取材、発言を期待したい。
(石見剣)