スキャンダルまみれだったお笑いコンビ・TKOが逆境をハネ返し、着々と活動を再開している。
TKOは木下隆行が後輩にペットボトルを投げつけた騒動、木本武宏は芸人仲間を巻き込んだ7億円投資トラブルを起こし、所属する松竹芸能をそれぞれ20年、昨年に退所した。事態が好転したのは、今年1月に木本のトラブルが一段落した段階で会見を行い、木下も登場して謝罪し、活動を再開したことだった。
この間、TKOの活動が大っぴらに取り上げられることはなかったが、4月2日には営業活動の様子が報じられた。三重・四日市競輪のトークイベント「お笑いライブステージ」にコンビで呼ばれ、自虐ネタを披露したのだ。
ステージでは木下が「木本に投資してほしい。いったん、お金を渡したら倍にして返すんで」とイジると、木本は「預かった時点で気を失うわ」というリアクションで、会場から笑いが漏れた。
さらに、気になる数字に関する質問では、木本は7億円トラブルをネタに「7」と言うと、木下は「4を大事にしている」。続けて木本が「【4】【7】を買って負けたら、文句はステージで聞きます。お金のトラブルを一緒に解決しましょう」と自虐ネタ全開だった。ちなみに、ステージは5Rと9Rの発売中に行われたが、5Rの1着は【4】だった。
木本は会員制の生配信「さらば青春のbar」に出演。3月下旬にはコンビでABEMAの「給与明細」に登場している。4月14日にはトークライブ「喋るTKO vol.3」も開催するが、本格的な活動はまだまだこれからだろう。
「名コンビ『やすきよ』はやっさん(横山やすし)が不祥事を起こしても、ネタにして笑いを取って復活したけど、TKOも『やすきよ』に倣って、スキャンダルをネタにして再起するしかない。コンプライアンス全盛の時代ですが、相手に配慮して自虐に徹すれば、応援してくれるファンはいると思いますよ」(ベテラン芸能記者)
スキャンダルで消えていくタレントが多い中、ナニワのド根性で這い上がる姿を見せることはできるのか。