スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「成長著しいファドーグが穴だ」

 8月10日に新潟で行われる3歳馬によるダート重賞「レパードS」。ダート路線に戻って来た2歳王者アジアエクスプレスは、前走、1番人気を裏切る大敗。はたして、巻き返しなるか。一方の「小倉記念」は、ハンデが鍵。

 第6回レパードS。これまでの5回を振り返ってみる。馬単、馬連での万馬券は出ていない。人気サイドで決まり、順当に収まるレースと見ていい(1、2番人気馬がそろって連対を外したことはない)。つまり連軸馬に据えるのは、その1、2番人気馬のいずれかにすればよいということだ。

 舞台は直線の長い新潟コース。が、緩く流れることが多い1800メートルということもあり、中団より前、好位につけられる安定した脚質の馬が連対を果たしている。これまでの傾向から本命党向きのレースであるようだ。

 今回はどうだろう。前走ユニコーンSで意外にも大敗を喫したアジアエクスプレスが出てくる。皐月賞6着後にひと息入れ、馬体を緩めたのが敗因のようだ。

「稽古不足。これに尽きる」と手塚調教師は前走を振り返るが、それだけに、この中間は巻き返しを図り、全力投球での調整だ。

 そのユニコーンSを勝ったのはレッドアルヴィス。2着に2馬身半の差をつけての完勝で、恐らく1番人気だろう。これにアスカノロマン、アナザーバージョン、ジャッカスバーク、昨年の覇者インカンテーションの妹スピナッチ、ノースショアビーチ、そして音無厩舎の2頭グレナディアーズ、ランウェイワルツが差なく評価を集めるはずだ。

 また今回はフルゲート必至。他の伏兵陣も多彩で、はたして、これまでどおり堅く収まるのだろうか。当方は少しばかり趣を異にするように思えてならないのだ。大きく抜けた馬は見当たらず、混戦模様。ひと波乱ありとにらんだ。

 穴党としてイチオシしたいのは、ファドーグだ。この馬とて強烈に強いという印象は持てない。が、上げ潮ムード。実にいいローテーションで来ているところに引かれる。正月に未勝利戦を楽勝。2カ月後の500万平場を、これまた完勝。このあとダービートライアルのプリンシパルSに駒を進めたが、さすがに芝の競馬では見せ場すらなく凡走。そして再びひと息入れて2カ月ぶりの実戦となった彦星賞は5着だった。

 しかし、この前走は馬体に余裕(前々走比8キロ増の体重)があり、重め残りの仕上がり。にもかかわらず勝ち馬とはコンマ7秒差。見せ場たっぷりの好内容だった。とにかく間隔を置いて無理せず使ってきたのは好感が持てる。

「ひ弱な面はあるが、力があるのはわかっていた。だから大事に使ってきた」

 こう奥平調教師は言うが、関係者の思惑どおり、使われるたびにグングンとたくましく成長している。

 この中間は使われたことでさらに良化。1週前の追い切りでも実に軽快な動きを披露していた。ならば狙ってみる価値十分だ。

 母はアネモネSを勝つなど芝での活躍が目立ったが、祖母ラークホイッスルはカナダの2歳女王で、れっきとしたダート馬。近親のモエレソーブラッズは、NAR最優秀2歳馬に選ばれている。同じ近親のメイケイペガスターは共同通信杯の勝ち馬。こうした血統的背景からも大いに注目すべき馬と言っていいだろう。晴雨にかかわらず“一発”十分と見た。

 連下は、前述した有力どころを含め、手広く流してみたいが、特に強調したいのは音無厩舎の2頭、グレナディアーズランウェイワルツだ。

 前者は、桜花賞馬キョウエイマーチが祖母という良血。後者は前走のJDダービーでは5着に敗れたが、差はわずか。柴田善騎手とのコンビが魅力の、これまた良血(母系は欧州の一流血脈)。ともにチャンスは十分だ。

◆アサヒ芸能8/5発売(8/14・21合併号)より

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