オープン戦2位の強さはやはり「幻」だったようだ。日本ハムは4月4日、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦に4-6で敗戦。開幕からダッシュすると公言していた新庄剛志監督の青写真が狂い始めている。
4日の試合では、守備の綻びが目立った。1点ビハインドの4-5で迎えた6回一死二塁。鈴木健矢の牽制球は二塁右に大きくそれて、そのまま外野へ。さらにカバーしたセンターの五十幡亮汰も捕球ミスで、6点目を与える結果となった。これには新庄監督も「ああいうミスを防いでいかないと…」と自ら切り出して、悔しがった。
昨年は「優勝を目指さない」と勝手に宣言し、自らのパフォーマンスばかりに走った結果、FA権を取得した近藤健介が愛想を尽かしてソフトバンクに移籍するなど、痛手をこうむった。その反省か、今年はおちゃらけなしの「マジメ野球」に切り替えたが、経験と実力の双方が不足する選手がいきなり堅守になるはずもなく、開幕早々、ボロが出ている。 球団OBが嘆く。
「今年は本拠地のエスコンフィールド北海道が開業した以外、話題は全くない。去年は81敗したけど、今年はもしかすると、もっと負けるのではないか」
「こんなはずじゃなかった」と悔やんでもあとの祭り…という結末だけはなんとか避けたいところだろうが。