政治団体「NHK党」の立花孝志氏が発売した「チューナーレステレビ」が売れに売れている。
商品名は「NHKをぶっ壊すTV」。3月31日に発売するや口コミでウワサが広がり、4月4日には初回販売分の500台が全て売り切れてしまった。価格は3万9800円(税・送料込)だった。
立花氏は今後、チューナーレステレビ販売事業に本格参入するといい、すでに「立花孝志応援価格」として4万9500円で予約販売をスタート。発送は5月下旬から6月下旬になるという。
この勢いであれば、次の予約にも購入希望者が殺到しているだろうが、家電ライターは次のように解説するのだ。
「立花氏が販売しているチューナーレステレビとは、そもそもNHKだけではなく、全ての地上波テレビが映りません。見られるのはAmazonプライムビデオやNetflixといった有料配信番組。どうしても地上波を見たいのであれば『TVer』アプリをダウンロードすれば可能ですが、こちらは見逃し配信ですね。いずれにせよ、別途ネット通信環境が必要となります。大画面でなければ、もっと安価なタブレットで同じことはできますし、同型でさらに安価なスマートテレビは販売されている。焦って購入を決める前に、十分検討を重ねた方がいいでしょうね」
加えてこの家電ライターは冗談半分に、
「商品名が『NHKをぶっ壊すTV』ですから、NHKだけが見られないテレビと勘違いしている人もいるのでは」
機能を理解しないまま購入して「民放が見られない!」なんてことにならないように、注意しよう。
(ケン高田)