日本テレビの炎上が止まらない。
最初の炎上は3月24日放送の「スッキリ」で、那須どうぶつ王国からの生中継中に、オードリー・春日俊彰がペンギンのいる池へ3度も落下したことだった。ペンギンにケガはなかったものの、同園は「誠に遺憾」とコメントを発表し、日本動物園水族館協会も批判の声明を出す騒動に発展した。
続けて3月26日の「ザ!鉄腕!DASH!!」での「3000歩で韓国旅行できるか!?」という企画だ。TOKIO国分太一とKing&Prince岸優太、関ジャニ∞横山裕とSixTONES森本慎太郎のペアが、成田空港からゴール地点の韓国ソウルの高級サムギョプサル店「金豚食堂」まで、いかに歩かずたどり着けるかを競った。
4人がスーツケースに乗って移動するシーンや、ソウルの繁華街で通行人にぶつかりそうになる様子が放映された。どちらもネットユーザーと視聴者から「危険な行為だ」との批判が相次いだことで、大炎上。週明けの3月27日には「スッキリ」の番組中に森圭介アナと加藤浩次が謝罪した。翌28日の社長会見でも石沢顕・日テレ社長が謝罪し、いったんは鎮火する。
ところが4月9日の「世界の果てまでイッテQ!」で、再び燃料を投下してしまう。きっかけとなったのは、3月22日のWBC決勝戦の中継。ブルペンに向かう大谷翔平を捉えた映像の後ろに、ロッチのボケ役・中岡創一らしき人物が映り込んだ「迷シーン」秘話が展開されたのである。
中岡は「マイアミでロケをやるというので、どうしてもWBCの決勝をナマで観戦したいと番組に直談判し、チケット代は自腹」と番組中で明かしたのだが、決勝戦直前に番組スタッフから「仕事でマイアミに来ているんだから」と、3つのミッションをクリアしなければ試合は見せないと非情通告された。結局、中岡はトラウトと大谷が国旗を持って入場する場面には間に合わず。VTRを見ていた出川哲朗もこれには驚いた様子で、視聴者やネットユーザーからも中岡に同情する声が上がる。SNSでは「中岡可哀想」がトレンド入りした。
テレビ関係者が呆れながら話す。
「今回の炎上騒動は、50代以下の若い視聴者層の怒りを買っています。最近、迷惑動画が社会問題になっていますが、アレは新たなイジメの手法にもなっている。イジメの加害者が被害者に迷惑行為を強要し、それを撮影、拡散して被害者とその親が社会的に抹殺され、賠償責任を負わされるのを、撮影者や傍観者がアザ笑う。タレントを起用する側の日本テレビが春日やジャニタレ、中岡にやっていることは、学校や職場での陰湿なパワハラやイジメそのものです。だから若い視聴者が、テレビから離れていく」
10年以上前にTOKIOが面白がって体を張った企画も、後輩のジャニタレに押し付ければ「オッサンのパワハラ」に過ぎない。2021年のNHKの調査では、10代から20代の過半数が「1日に一度もテレビを見ない」と答えている。春日や中岡は謝罪で男を上げたが、日本テレビの好感度はダダ下がり中だ。