もはや暴走は止まらないのか──。ロッテが4月18日、球団公式サイトで「観戦ルールやマナーのお願い」と題した声明を発表し、波紋を広げている。
発端は4月16日のオリックス戦後にあった。好投したオリックス・宮城大弥がお立ち台に呼ばれてインタビューを受けている最中、観客がゴミを投げつける模様がSNSで拡散された。球団はこれについて「残念ながら、一部の来場者によるレフトスタンドからゴミの投げつけ行為が発生しました。他のお客さまやグラウンド上の選手に危険を及ぼすため、絶対にお止めください」と警告。今後は今まで以上に「警備体制を強化するとともに、ご来場いただく皆さまが、より楽しく、安全に試合観戦いただける環境作りに取り組んでまいります」としている。
球界関係者が嘆く。
「昔はお客さんがあまり入らなかったロッテですが、4月16日は2万9114人と、今シーズン3度目の満員御礼の盛況ぶり。以前なら目立っていなかったことが、これだけファンが来ると、やっぱり目立ちますね。ただ、もうモラルだけに訴える時代ではなくなったのかもしれません。サッカーのように『出入り禁止』などの厳罰に処しないと、沈静化を図れないのでは」
閑散としたスタンドでカップルがいちゃついたり、子供たちがキャッチボールするなど、のんびりした空気が流れていた昭和のパ・リーグが懐かしくもある。