King & Princeの勢いが加速してきた。
5月22日付で平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太が脱退し、永瀬廉と高橋海人のデュオになるまでのカウントダウンが始まっているとあって、11枚目のシングル「ツキヨミ」のミュージックビデオが累計1億回再生を突破。ジャニーズ所属アーティストでは初めての大台突破となった。
さらに、3月30日に発表された「King & Prince ARENA TOUR 2022 ~Made in~」が「週間DVDランキング」と「週間BDランキング」で初登場1位。初週の合計売上は52.8万枚となり、前作の62万枚に続いて、2作連続で初週50万枚を突破した。嵐が16年と17年に樹立した記録以来、5年10カ月ぶり、史上2組目となった。
5人で最も前途洋々なのは永瀬だ。広瀬すずとの共演ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS系)が3月に終了したが、4月23日には日曜劇場「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS系)がスタートするという、異例の続投。
4月6日には月に一度の「とまどい社会人のビズワード講座」(NHK Eテレ)がスタートし、21日には高橋と新MCを務める音楽バラエティー「ザ少年倶楽部プレミアム」(BSプレミアム)がリニューアル。目が回る忙しさとなりそうだ。
永瀬には、誇るべき同期が2人いる。なにわ男子の西畑大吾と、関西ジャニーズJr.のユニット・Aぇ! Groupの正門良規だ。今なお「親友」と呼び合い、エモい関係を保っている。
くしくも3人には、NHK連続テレビ小説に出演した共通点がある。永瀬は21年の「おかえりモネ」。正門は19年~20年の「スカーレット」。デビューではキンプリに負けたなにわ男子だったが、西畑には朝ドラにまつわる自慢がある。テレビ誌記者が言う。
「関西ジャニーズJr.時代に『ごちそうさん』と『あさが来た』の2作に出演しているのです。ジャニーズタレント唯一の2作出演。しかもそれを、デビュー前に達成していた。おそらくこの先、破られない記録でしょう」
3人はかつて、関西Jr.内で「Aぇ少年」に所属していた。のちに永瀬と西畑は「なにわ皇子」としても活動。水をあけられた正門は「Aぇ」の屋号を継承する形でAぇ! Groupのメンバーとなった。
キンプリ、なにわ男子がデビューして、悔しい思いをしているのがAぇ! Group。だが、次期デビュー候補に常に挙がっている。
永瀬と西畑と正門。キンプリが分裂する今年、新たなうねりを起こす可能性は十分にある。
(北村ともこ)