女優の能年玲奈(21)が主演した映画「ホットロード」が8月16日に公開された。封切り初日、全国302の上映映画館中、7割以上の216スクリーンで舞台あいさつの模様が生中継された。ツイッターで、出席した能年らへの質問を受け付けると、わずか30分で3000を超えるツイートが舞い込むなど新しい試みも行われ、大いに盛り上がった。
「配給の松竹自ら『前代未聞、史上最大規模』と胸を張る“一大イベント”だったが、ヒロインの能年は不思議発言と、相も変らぬマイペースぶりを貫き、何やら大物感まで漂わせていた。
「能年といえば、不思議ちゃんキャラでおなじみ。そのユニークな部分をイジりたいと、松竹にはとんでもない数の新聞・雑誌のインタビュー取材の依頼が舞い込んだ。満を持して選んだヒット作『あまちゃん』の次回作で、話題を呼んでいたことも後押しし、テレビ局からもオファーが相次いだ。担当者は小躍りして喜んだが、ことはそう簡単ではなかった」(映画記者)
というのも、能年は大ボケ連発の爆笑キャラばかり注目されていたが、そこに至るまでにとてつもなく時間がかかるのだ。性格は非常に生真面目で、何事にもこだわりを持つ頑固なタイプ。そのため一つの質問に真剣に考え込んでしまう。その間1言も発さず、ニコニコ笑って時間を稼ぐのだ。当然微妙な間が空いてしまい、時には長考してしまうことも。打てば響くような応対には程遠い。
「舞台あいさつでも、共演者の小澤征悦が『普段でも返事が返ってくるのが7秒後くらいになる』とスローペースをからかっていた」(テレビ誌記者)
生番組で7秒も沈黙されたら、放送事故と思われかねない。そこで習うより慣れろ、間近でしゃべりのプロの技を盗んで来いとばかりに名だたるバラエティ番組に出演させ、実戦で鍛えることにした。
「とんだ逆効果でしたね。何しろ『しゃべくり007』や『嵐にしやがれ』に出演した能年は不思議ワールドを展開しまくった。並み居るお笑い芸人、売れっ子のジャニーズアイドルを骨抜きにしてしまったんですから。『しゃべくりー』メンバーは特にひどく、ツッコミも忘れてニコニコと目を細め孫に骨抜きにされるお爺さんになり下がってました。あれじゃトークの勉強にならない」(芸能ライター)
百発百中のジジ殺しのスマイルがあれば、トーク下手でも何とか生き残れそうだが……。