財界以上に「打算」が明白なのが政界だ。公明党は自主投票となったが、大阪の地方議員は「反橋下」で団結している。
ところが、中央政界は事情が違う。
自民党・石原伸晃幹事長は、大阪のテレビ番組に出演して、「大阪都構想」を支持することを表明したのだ。その出演後に、橋下氏と面会したとさえ言われている。まるで府連とは正反対の立場なのだ。
その理由を政治部記者はこう説明する。
「本来、08年に橋下氏を府知事選に擁立したのは自民党です。物心ともに選挙戦を支えたのに、府知事就任後は自民党と対立。しかも、09年の総選挙で、橋下氏は『民主党支持』を打ち出してしまう。ウラミ骨髄のはずなんですが、そこは『橋下人気』を次の総選挙に利用したいから、対立は避けたい。府連が『勝手にやっていること』にしたいんでしょうね」
すでに、橋下氏は「W選挙」に勝利した暁には、「維新の会」から国政に人材を送り込むことを示唆。永田町のセンセイ方もウカウカしていられないのだ。「『みんなの党』の渡辺喜美代表は、橋下氏と同じ『市場原理主義者』ですから、応援して当たり前です。しかし、『国民新党』の亀井静香代表は『市場原理主義』を批判してきた立場なのに、橋下氏と面会したとたん、コロッと『橋下支持』と言いだした。これには党内から異論が噴出しています」(前出・政治部記者)
永田町では露骨に橋下氏に秋波を送っているのだ。もっとも、橋下氏にもそんな嫌らしさが漂っている。
今年10月、官邸で行われた「地域主権戦略会議」に出席した橋下氏は、野田佳彦総理の熱意に「感動した」と述べた。
「本当にしらじらしい言葉です。橋下氏は最初に相手をほめて、懐に飛び込んでから、意に沿わなくなったとたん攻撃を開始する。野田総理もTPPで地域主権どころじゃない。そのうち、橋下氏がほえだすに決まっています」(政治部デスク)
橋下氏1人に政界、財界、芸能界が振り回されている。こんな現状を見るに、すでに橋下氏は「独裁者」の風格を感じさせる。戦い終わって、大阪が焼け野原になっていなければいいのだが‥‥。
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