南米ボリビア北部にあるウアリナという村で、側溝に横たわる黒い人の形をした死体のようなものが発見された。地元メディア「アル・ロホ・ヴィヴォ」などが、小型エイリアンの死体ではないかと、写真入りで一斉に報道したのは、3月末のことだった。
報道によれば、その死体のようなものは頭部が極端に大きく、そして体は極端に細い。ヒザを抱え、丸くなっているようにも見えるが、
「実はこの村では2年前にも、子供たちによる小型エイリアンの目撃情報が多発し、地元メディアで大きく報道されています」
と明かすのは、南米の超常現象に詳しい研究家である。続けて、
「今回のこの黒い物体が発見される2日前、数人の村人により、夜空に漂う緑色の光が目撃されています。メディアの取材に答えた村民の中には『UFOが着陸し、暗い道をゴブリンのような小さな人型生物が走り回っているのを見た』と、真剣に語る者まで現れている。ただ、騒ぎを大きくしたくないのか、地元警察は箝口令を敷いて、村人たちに『あまり多くを語らないように』と注意を促しているといいます。不思議なことに、肝心の『死体』は、その場所からいつの間にか消えてしまったとされ、なんらかの真相を知る警察が埋葬したのか、あるいはエイリアンの仲間が持ち帰ったのかと、様々な話が飛び交っています」
南米ではこれまでにも、数多くのUFO関連事件が伝えられているが、よく知られるのは1947年1月14日に、ブラジル北東部のパラーイバ州にあるアンジェリマ・フェレイラ農場で発生した「ブラジル版ロズウェル事件」だ。
「農場で畑仕事をしていた男性の目の前に、銀色の大きな円盤状の物体が落下した。物体は直径15メートル以上、高さ3メートル以上あり、ブラジル軍の研究機関たる第1空軍技術部隊が現場に派遣され、調査が始まりました。一部メディアが、この円盤が宇宙人のUFOであると報じると、ブラジル政府が直ちに報道を否定。あまりの素早い対応に、研究者の間では『アメリカ政府が秘密裡に行うUFO研究プロジェクトの一環だった可能性がある』との噂が広がり、騒ぎになりました」(前出・研究家)
さて、インディオの伝統文化と植民地の歴史が色濃く残る、南米のこの国で起こった衝撃的ニュースの真相や、いかに──。
(ジョン・ドゥ)