イギリスのウェストミンスター寺院で5月6日に執り行われた戴冠式により、チャールズ国王が正式に即位。バッキンガム宮殿からトラファルガー広場を結ぶザ・マルには1万人以上の観衆が集まり、新国王を祝福した。
と、そんな中、戴冠式開始直前、ウェストミンスター寺院に「死神」が現れ、その姿がはっきりと映像に収められていた、とBBCほか英メディアが報道したのだ。さっそく、SNS上では「戴冠式に死神が現れるとは、さすがオカルト大国だ!」「ところで、死神の目的はいったい何だ」といった声が続出し、イギリス国内は大騒ぎになっている。イギリス在住ジャーナリストが言う。
「問題の映像は、会場の入り口付近を捉えたもので、一瞬ですが、滑るように右から左へと移動する漆黒の姿をはっきり確認することができます。真っ黒な布を頭から体全体に被り、手にはヤリのような棒を持っている。ところが、近くに着席している来賓や近衛兵は誰ひとり気付いていない様子。そんなことから、これはウェストミンスター寺院に死神が訪ねてきた、あるいは住みついているに違いない、との説が急速に広まったというわけなんです」
米誌ニューズウィークの取材に対し、ウェストミンスター寺院は「単に聖堂番にすぎない」とコメントしたものの、それが誰なのかなど、具体的に言及しなかったことで憶測が憶測を呼び、話がどんどん広がっている。
ところが、である。不思議な現象はこれだけにとどまらなかった。というのも、戴冠式直後、国王の戴冠を祝うイギリス空軍のアクロバティックチーム「レッドアローズ」による航空ショーが開催されたのだが、なんとその最中に、航空連隊のそばを漂う、丸い赤色の「未確認飛行物体」が確認されたのである。
「決定的瞬間を撮影したのはサイモン・バルソンという写真家で、当日はアパートの13階から写真を撮っていた。そのうちの1枚に、この奇妙な物体が映り込んでおり、解像度を上げてみたところ、まるで赤いドングリのような物体が浮かび上がったということです」(前出・イギリス在住ジャーナリスト)
イギリスでは大規模イベントが行われる際に、UFOの目撃情報が多発する傾向にあり、昨年6月のエリザベス女王即位70周年を祝う「プラチナ・ジュビリー」の式典、またエリザベス女王が崩御した際も、国葬の3日前に空を横切る謎の発行物体が800人以上の市民に目撃された、という「事件」も発生している。
今回は「死神とUFO」という、ダブルでの登場となったわけだが、目的は一体なんなのか。謎は深まるばかりだ。
(ジョン・ドゥ)