米ネバダ州の砂漠地帯にある米空軍施設「エリア51」からおよそ130キロに位置する「世界最大のギャンブルの街」ラスベガスで5月1日未明、未確認飛行物体(UFO)が墜落したとの情報が寄せられ、地元警察が緊急出動。付近が大騒ぎになったと地元ニュースメディア「KLAS 8 News NOW」が報じると、このニュースが瞬く間に全米を駆け巡った。
FOXニュースなどによれば、事件が起こったのは、午前0時半頃。自宅の裏庭で兄弟2人がトラックを修理中、空から何かが落下し、凄まじい衝撃波を感じた後に「身長が3メートル近くある、痩せた緑色の生き物」を目撃。その「生き物」がフォークリフトの後ろに隠れたため、すぐに警察に通報したところ、警察官が現場に急行したというのである。アメリカのUFO事情に詳しい専門家が解説する。
「通常、この手の通報は眉唾が多いのですが、すぐに警察が駆けつけている点から見ても、証言に信憑性があったのは間違いない。警察官が裏庭を捜索したものの、残念ながら物的証拠は出てこなかったといいます。ただ、現場周辺の聞き込みでは通報の少し前、一帯では『青白い光を放つ物体が、流れ星のように落下していくのを見た』という証言が得られた。警察官のボディカメラを確認したところ、4月30日午後11時50分頃、夜空を青白く照らしながら落下していく物体が捉えられていたことで、俄然、証言の信憑性が高まったのです」
アメリカ流星学会の談話を掲載したメディアによれば、この青白い光はほぼ同時刻にカリフォルニア州やユタ州でも確認されており、墜落したと思われる場所を撮影した地元メディアの映像にも、円形の模様が刻まれている。そして「警察としても、今回のエイリアン目撃情報が作り話ではないと考えているようだ」と報じているのだ。
冒頭に記した、米空軍施設「エリア51」には、かねてから「墜落したUFOが保存されている」「エイリアンと共同で宇宙船を製造している」等々の噂がまことしやかに囁かれているが、同時に周辺では、未確認飛行物体の目撃情報があとを絶たないのもまた、事実だ。それだけに世界のUFO研究者らが、今回の墜落情報の「今後」を注視している。
(ジョン・ドゥ)