藤川球児氏と佐々木主浩氏の最強クローザー同士が対談し、アスレチックス・藤浪晋太郎の今後について語る。そんな興味津々の話が展開されたのは、名球会の公式YouTubeチャンネル「名球会チャンネル」だ。
藤川氏は2020年に自身が引退を発表してから、不調の藤浪がファームに来た際のことを回顧した。「セットポジションから軸足が動かないようにして、縦に腕が振れるようにしたら、リリーフにハマッた」というのだ。「3年ぐらいはそのフォームの形を続けないといけない。それが遠回りのようで近道」としたが、藤浪の代理人となるスコット・ボラス氏のエージェント会社が出てきて「もったいない。アメリカだともっと評価される」などとして、自分たちに任せてほしいと言い出したという。
すると、そこから藤浪は先発へのこだわりを公言するようになり、再び投球の際に振りかぶり出す。藤川氏から見ても、軸足がブレるのが分かったのだという。
藤浪は5月12日(日本時間13日)、メジャー11試合目のレンジャース戦で、棚ボタの初勝利を手にした。現在はランナーなしの状態でもセットポジションで投げているが、藤川氏が「3年かかる」と言うように、まだまだ発展途上の段階なのである。
(鈴木十朗)