大型連休中の5月5日に石川県能登地方を襲ったM(マグニチュード)6.5(最大震度6強)の直下型地震。その後、能登半島とその周辺では震度4を超える地震が頻発しているが、日本列島とその周辺でも地震活動が目立って活発化してきている。
主だった地震を列挙すると、5月6日に青森県東方沖でM5.5(最大震度4)、5月11日に千葉県南部でM5.2(最大震度5強)、トカラ列島近海でM4.4(最大震度4)、日高地方東部でM5.4(最大震度4)、宮古島近海でM6.1(最大震度3)、5月12日に愛媛県南予でM4.2(最大震度3)、5月13日にトカラ列島近海でM5.1(最大震度5弱)、5月14日に八丈島近海でM5.9(最大震度2)といった具合なのだ。
このうち、5月5日以降の傾向として特に目を引くのは、首都直下地震の震源域にあたる千葉県南部で内陸型地震が発生したこと、そして八丈島近海やトカラ列島近海、宮古島近海などで海洋型地震が頻発していることである。
日本は地震国と言われるが、短期間にこれだけの規模の地震が立て続けに起こるのは珍しい。日本列島とその周辺で今、何が起ころうとしているのか。
ここで重要な情報が飛び込んできた。一連の地震を受け、政府は今後に日本列島やその周辺で発生が予測されている大地震のうち、特に3つの大地震の発生が差し迫っているとして、秘かに警戒し始めているというのだ。内部情報を耳にした政府関係者は、
「政府が今、発生の切迫を警戒している3つの大地震とはズバリ、首都直下地震と茨城県沖地震、そして南海トラフ巨大地震です」
5月11日に千葉県南部で発生した地震は、仮にマグニチュードが7を超えていれば、そのまま首都直下大地震になっていたタイプのもので、政府は首都直下地震の前震にあたるとみている。
「また、茨城県沖から千葉県沖にかけては、2011年の東北地方太平洋沖地震で割れ残ったエリアに該当しており、政府は北海道東方沖から福島県沖にかけての、最近の地震の活発化が茨城県沖の海溝型地震を誘発するのではないかと、警戒を強めています。さらに、駿河トラフと南海トラフで発生が予測されている巨大海溝型地震、いわゆる東南海地震についても、政府はトカラ列島や宮古島近海での最近の地震の頻発を受け、特に南海トラフ巨大地震の発生が差し迫っていると警戒し始めています」(前出・政府関係者)
もちろん、千島海溝や日本海溝で発生する巨大海溝型地震、日本列島の各地で発生する内陸型地震などについても、不断の警戒が必要なことは言うまでもない。