阪神タイガース前監督の矢野燿大氏が、5月20日深夜放送の「かまいたちの知らんけど」(MBSテレビ)に出演。2018年に監督に就任し、22年に退任するまでの4年間のうち、3年間がコロナ禍だった苦労を語った。
矢野氏は当時について、外国人選手が来日できなかったことや外食禁止だったこと、毎日のPCR検査などを挙げつつ「めっちゃ大変やったです」と回顧。特にPCR検査については、
「1人(陽性が)出たとなったら、ずっと検査。唾液どんだけ出したかっていうくらい、もういっぱい出して…」
と、コロナに怯えた日々を過ごしていたことを明かした。
また矢野氏はこれが1軍監督初体験となったわけだが、捕手出身であることから、現役時代は自分と投手のことを考えればよかった。ところが監督となると、調子が悪い選手のことも考えなければならず、試合に勝てばそれでOKとはならない点が難しい、とも。
しかも昨季は春季キャンプ直前にシーズン終了後の退任を明かし、開幕9連敗。これについては後悔があったようで、
「辞めるって言ってしまってたし、早く終わらへんかなぁ~、まだ130試合あるし、とか。プレッシャーがえぐかった」
コロナ禍の苦労はあっただろうが、自分で自分を追い詰めてしまった部分があったことは自覚しているようだ。
(鈴木十朗)