「本気で言ってるのかギャグなのか、わからない」
そんな論評の的になっているのは、元プロ野球選手の杉谷拳士だ。杉谷は5月24日放送の「杉谷拳士が取材中」(テレビ朝日系)で「どこよりも遅い!!全力取材&全力大予言 プロ野球2023」として、今シーズンの巨人に関する予測を展開。巨人担当ディレクターとオンラインで話をしながら、チームに迫った。
そこで話が日本ハム時代の先輩、中田翔に及ぶ。杉谷は中田の打撃フォームをマネしながら「ヘッドが入っている」「外国人選手みたいになっている」「右肘を入れていて、明らかにこれまでのスイングと違う」と解説。そして取材から導いた大予言として繰り出したのが「中田翔選手、三冠王。いや、最低、打撃タイトルを獲ります」だった。
冒頭の言葉は、この予言に対して出たファンの声だ。
「中田は5月4日のヤクルト戦で、右太腿裏の肉離れで離脱し、3週間も試合から離れました。この間に本塁打と打点は差をつけられてしまった。それを知っていながらの三冠王獲得予測ですから、はたしてどうなのかと…」(球界関係者)
離脱時の中田の打撃成績は打率3割1厘、7本塁打、15打点。セ・リーグの打率トップはDeNA・宮崎敏郎の4割1分2厘で、本塁打は宮崎と巨人・岡本和真、DeNA・牧秀悟が9本で並ぶ。打点トップは同じく牧で、28という数字だ(5月24日時点)。
さらに、巨人担当ディレクターが中田のすごさを証明するものとして、4月11日の阪神戦で8回に浜地真澄から打ったホームランを挙げたのだが、杉谷は見ていなかった。それでも中田を三冠王に指名したのだからもう…。
いや、三冠王の可能性がないわけではない。後輩の予言を現実のものとするため、中田は猛チャージをかけられるか。