第二次世界大戦勃発をはじめ、チェルノブイリ原発事故やソ連崩壊、アメリカ同時多発テロ事件など、様々な予言を的中させ、1996年8月に乳ガンのため死去したブルガリアの予言者、ババ・ヴァンガ。
彼女は12歳の時に、竜巻による砂嵐で失明。盲目となり予知能力を得たことで、自然災害や戦争など、数多くの予言を的中させてきた。一部の予言はあまりに衝撃的だったことから、ブルガリア政府により長い間、その事実が国家機密扱いとされてきたという。
ところが2014年の政権交代により、一部が解禁。その中には、2023年について「他のどの年よりも生物兵器が使用される年」との記述があった。これは何を意味するのか。
ロシアに対するウクライナの反転攻勢に対し、ロシア側が神経ガス「ノボチョック」などの生物兵器を使用する可能性の懸念が拡大したのだ。この反転攻勢が激化した場合、怒り狂うプーチンがブチ切れして戦術核に手をかけ、最悪の場合は核戦争へと突入するシナリオも、笑い飛ばすわけにはいかなくなってきた。
実はババ・ヴァンガは44年前の1979年、作家のバレンティン・シドロフとの面談で、次のような言葉を残している。
「氷のように全てが溶ける。しかし一カ所だけ、手つかずの領域が残るだろう。それはウラジミールの栄光、ロシアの栄光である。多すぎる犠牲者が出るが、誰にもロシアを止めることはできない。ロシアが全てを取り去ってしまう。そして、ロシアは残るだけではなく、世界の覇者となる」
つまり、ババ・ヴァンガが名指しした「ウラジミール」がプーチンであるなら、彼女はプーチンが大統領に就任する20年以上も前に、すでにプーチンが大統領となり、この男が率いるロシアが世界の覇者になる、と予言していたことになる。しかもそれを実現させるのが「氷のように全てが溶ける」何かであると…。
はたして、この予言が意味するものは何なのか。的中率はノストラダムスの数十倍とされるババ・ヴァンガの言葉。「世界の覇者になる=核のボタンを押す」、これだけは的中をのがれてくれないか。
(ジョン・ドゥ)