セ・リーグ1位の阪神は6月6日、楽天モバイルパーク宮城での楽天戦に敗れたが、セ・リーグとパ・リーグの移動のタフさがそのまま、試合に悪影響を及ぼす形となった。
6月3日の甲子園でのロッテ戦が雨天中止となった阪神は、5日のナイターで同カードを消化。6日午前に伊丹空港を発つ飛行機に乗り込んで、仙台へと到着した。
「試合前にホテルで行う全体ミーティング時間や球場入りをわざわざ遅らせた上、屋外でのバッティング練習もなし。それでも選手は『あぁ…』とお疲れモード全開でしたよ」(スポーツ紙阪神担当記者)
セ・リーグでも当日移動で試合をこなすことは定期的にあるものの、
「甲子園からの遠征先で最も遠いのが東京。新大阪から新幹線で2時間半で着きますからね。パ・リーグの選手は新千歳から福岡に午前中の便で移動して、そのまま試合、なんてザラ。パ・リーグからセ・リーグに移籍した選手が口々に『移動が楽だね』と笑いながら話すのは、そうした背景があるからなんです」(スポーツ紙デスク)
同じ陸移動でもとりわけタフさが求められるのは、交流戦期間中の中日だろう。
「6月6日に大宮での西武戦後に、バスで2時間近くかけて立川のホテルに移動。8日のベルーナドームでの試合後には、翌日からの仙台遠征に備えて、都心のホテルに宿泊するそうです。関係者は口々に『体がもたない』とオーバーヒートをほのめかしているようです」(前出・スポーツ紙デスク)
長年、交流戦でパ・リーグが圧倒的な強さを見せた裏には、こうした事情も絡んでいる。