これはジャニー喜多川氏だけの問題ではなかったのか──。
「週刊文春」が「ジャニーズマネージャーもジュニアを性加害」という衝撃的な記事を掲載したのだ。自身の性加害を明かしたのは、元ジャニーズ事務所の男性スタッフX氏。マネージャーとして、ジュニアを担当していたという。
記事によると、X氏は90年代前半、20歳でジャニーズ事務所に入社。もともとジャニーズの人気グループのメンバーAの熱心な追っかけで、Aの高校登校時の警備を自主的に行っていたところ、事務所から「スタッフにならないか」と誘われたという。採用には藤島ジュリー景子社長も関わっていたとされる。
ジュニアの仕事の差配を一手に引き受けるようになったX氏は、やがて自身の欲望を、担当する10代の少年たちに向けるようになる。
タガが外れたX氏がジュニアたちと口腔性交に及ぶようになった過程のほか、計6人程度とそうした行為を行った様子が、記事には記されている。
「これもジャニー氏同様、立場を利用した性加害と言えるでしょう。X氏はすでに事務所を辞めていますが、他にも現在進行形で性被害に遭っているメンバーがいるかもしれない、と想像させてしまいます」(芸能記者)
ジャニーズ事務所は5月26日に「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役の就任」の3本の柱からなる、性加害問題の対応策を発表しているが、
「ジュリー社長の『(性加害を)知りませんでした』という発言からも分かるように、どこか他人事のような空気がありました。性加害の当事者であるジャニー前社長が故人であることから、穏便に済ませたいという思惑が透けて見えました。ですが、元マネージャーの性加害告白は、問題がそれでは済まない局面に入ったことを示唆しているのだと…」(前出・芸能記者)
児童虐待防止法の見直しを求める署名が提出されるなど、国政を巻き込む事態に発展した。元マネージャーの発言はジャニーズ事務所にとって、新たなる重石となりそうだ。
(石見剣)