今季の「覚醒」の裏には、先輩の貴重なアドバイスがあった。
昨オフの現役ドラフトで阪神に新加入し、5月度月間MVP賞を受賞した大竹耕太郎投手が、6月10日放送の「せやねん!」(MBSテレビ)で独占インタビューに答えていた。
大竹といえば、5月27日の巨人戦が印象深い。0-0で迎えた7回裏、自身が次打者で控えていたが代打を送られ、その後、近本光司が適時打で先制。大竹はベンチで喜びを噛みしめるように涙を流していた。
この涙について大竹は、
「意外と泣いてるんですよね。1年目は打たれてベンチで泣いて、2年目はお立ち台で泣いたことがあって、意外とそっち系のキャラなんで」
と照れ笑い。昨年までと今年の違いについては、球の質は変化しておらず、「能力は変わっていないと思う」としている。
ただ、メンタル面では違いがあるようで、これまでは不安ゆえに試合前にガムシャラに練習していたが、西勇輝投手に「1年間持たないよ」と言われ、試合前はリラックスするように。これでパフォーマンスが劇的に上がったという。
またプライベートでもリラックスするために生け花をやっているそうで、始めた昨年10月(当時はソフトバンク2軍)の登板あたりからピッチングが良化したとか。
その生け花は現在も続けているそうで、
「ペットを飼っているみたいな感覚。毎日、水換えて、茎をちょっと切って。最初は花瓶1個でしたけど、どんどん増えて今は4つぐらいあります」
と話していた大竹。6月10日の日本ハム戦では今季初黒星を喫したが、次回の登板に向け生け花でコンディションを整えているはずだ。
(鈴木十朗)