岡崎コーチは清武のスパイ!?
2年連続でV逸した巨人は来季の再起を誓って、11月20日まで秋季キャンプを行った。
渦中の原辰徳監督(53)と岡崎郁ヘッドコーチ(50)が言葉を交わしながら指導していたキャンプ地の宮崎には、15日、桃井恒和オーナー兼社長(64)が訪れ、原監督に2年契約を提示。しかし、来季もV逸であれば1年で解除することもあるという契約内容を突きつけたのである。
周知のとおり、渡辺恒雄球団会長(85)と清武英利球団代表兼GM(61)の間で泥仕合が繰り広げられている最中でもあり、原監督の複雑な胸中は察するに余りあるが、巨人番記者はこう話す。
「確かに、実質1年契約を提示されたことを語る際は厳しい表情に見えた。しかし、キャンプ全体を通じると、原監督は笑顔が絶えなかった印象です。犬猿の仲と言われる清武代表の影響力が日に日に低下している現状を喜んでいたのではないでしょうか」
原監督と清武代表の不和状態は一連の騒動を受けて、半ば世間に公表された感がある。
渡辺会長によって、今年6月に清武代表がGMに就任した経緯について原監督が「清武さんでもいいですよ」と消極的な了承をしたことが暴露されているが、騒動の発端に関して、原監督の“黒幕説”を唱える向きもあるほどだ。
さらに、球団関係者によると、渡辺会長VS清武代表の対立は、実は原監督VS岡崎コーチの“代理戦争”の側面もあるというのである。
「岡崎コーチのヘッド留任は、清武さんの意向で進められました。人の心をつかむのがうまい岡崎コーチは、清武代表にかわいがられる子飼いでした。05年にヤンキースにコーチ留学した際には、本来ならば自費のところを球団が負担するほど目をかけていましたからね」
05年のシーズンといえば、巨人は抑えに期待されたミセリが使い物にならず4月中に解雇。後釜を探す中、渡米中の岡崎氏が現地から推薦してきたのはミアディッチ(35)だった。ただ、この外国人も、11試合に登板して防御率7・17とさんざんだった。そんな眼力の岡崎氏を翌年から重用し、二軍打撃コーチとして球団に迎え入れたのが清武代表だという。そして今季はついに、ヘッドコーチの地位にまで引き上げたのだ。
「ところが、今季の岡崎ヘッドはチーム関係者たちから陰で“スパイ”と呼ばれていました。ベンチでの一部始終を清武代表に報告していたようです。例えば接戦で負ければ、原監督の一存で指揮を執ったから結果がこうなったと、告げ口のような形だったといいます」(スポーツライター)