中日の木下拓哉が右手大菱形骨を骨折していたと、球団が発表。正捕手が長期離脱する緊急事態となった。木下は6月14日、ロッテ戦でプレー中に負傷しており、一夜明けた15日に名古屋市内の病院で検査を受けて、骨折が判明した。同日、1軍出場登録を抹消されている。
立浪和義監督は「何カ月かは試合に出られない」と苦悶の表情を浮かべたが、チームはセ・リーグ最下位に沈んでおり、野手は軒並み不振。そこへ正捕手の長期離脱となれば、
「トレードによる緊急補強しかない」
と語るのは球団OBだ。続けて、
「中日は昨年オフも捕手の人材不足を理由に、一度はトレードでロッテに移籍した加藤匠馬捕手を無償トレードで呼び戻したほど、捕手不足が深刻。しかも捕手のひとり、郡司裕也は開幕1軍入りしたものの出番なしで、4月13日に登録を抹消された。5月31日に再昇格しても、出場は1試合だけで、6月12日に再降格と、タイミングが悪すぎる。郡司は打力を買われて内外野を守らされており、正捕手としての期待値は薄い。ただ、捕手はどの球団も出したがらないほど、希少価値のあるポジションだし…」
指揮官は踏んだり蹴ったりな日々を過ごすことになりそうだ。