本人にとっては冗談かもしれないが、周囲は戦々恐々だ。阪神・岡田彰布監督が、今度はイライラを報道陣にぶつけ始めたのだ。
DeNAとの首位攻防戦に3連敗して首位陥落。今季初の5連敗だった。連敗地獄から抜け出せない現状にフラストレーションは最高潮で、6月24日の試合後には「しゃべることなんかないわ!」と2日続けて試合後の会見を即座に拒否。3連敗した試合後も、何も話さずに球場をあとにしている。
怒りが爆発した24日は、横浜駅前のチーム宿舎に向かう移動バスまでの約60メートルを歩く間に「移動日のイベントの記事からおかしなった」と報道陣に噛みついた。
岡田監督が言うイベント記事とは、6月22日に関西から横浜に移動する前に発した言葉が記事化されたものだ。
DeNAの本拠地である横浜スタジアムでは試合前、試合中に催される集客イベントがあまりに多すぎる、待たされる時間が長い、と苦言を呈したのだが、
「岡田監督の発言はそのまま関西スポーツ紙の1面を飾り、一言一句を『岡田語録』としてネットニュースや紙面に載せる社もあるほど。それを『記事からおかしなった』ですから…。八つ当たりもいいところでしょう。問題は今後、チーム内に伝染することでしょう。選手もネットニュースで見ていますから。理不尽なことで矛先を向けられたら、たまったもんじゃない」(関西スポーツメディア関係者)
信用・信頼関係が、音を立てて崩れ始めている。