前出・トラ番記者が言う。
「最近、岡田氏の口癖は『俺が監督ならこうするわ』になっていますね。和田監督の采配については、『和田、アホちゃうか。あの交代はないやろ』だとか『俺が監督ならあんなとこで代えるか』とボロクソです。自分に出番が回ってくる兆しに、興奮を隠せないようですね」
実際、岡田氏を望む声は阪神内部にもあるようだ。
「優勝はもちろん、5年で4度のAクラス入りを果たした前政権時代の手腕に期待がかかっています。そればかりか、フロントにものが言える監督という点で、歓迎するナインも多い。反面、阪神を出たあとには外から口撃することが目立ちました。もちろん阪神を思うがためなのですが、これをおもしろく思わないOBたちもいるんです。岡田氏自身も、監督時代にSDを務めた、現楽天の星野仙一監督(67)と折り合いが悪かったため、現在、球団内部に当時の星野支持者が残っていないか気にしているといいます」(球界関係者)
新監督への「内定」機運が高まるからこそ、岡田氏の動きが活発になっているのだろう。
ところで、水面下で進行する来季の監督人事に関する報道に対しては、阪神球団幹部がピリピリしているというのである。
「首位争い、CS争いを戦っている大事な時期に来季の話をしていたのでは、チームの士気にも影響しますからね。とはいえ、少々過剰な対応にも見え、監督人事に関して大きく報じていたスポーツ紙2紙には、監督取材の現場について『出入り禁止』を言い渡しています。その他、来季構想などに触れる先行記事を載せた社に対しても『厳重注意』という形で抗議をしてくるのです。まるで清武GMが幅を利かせていた頃の巨人を思わせる緊張感が、現場に漂っています」(球界関係者)
さて、和田監督の去就は、一説には2位なら続投、3位ではCSの結果しだいと言われているが‥‥。
「和田監督に盤石の信頼があるわけではないのに来季監督は不透明という状況で、チーム内から『いっそDeNAに抜かれてBクラスに落ちて、スパッと代えたほうがいい!』などと乱暴な意見も出ているんです」(スポーツライター)
確かに岡田阪神の復活も楽しみではあるが、ファンにとっては今季のペナントをもうひと踏ん張りしてもらいたいところだろう。