テレビの情報番組でしばしば話題になる「東西食文化の分かれ目」。うどんの汁の色が変わるのはどこか、カレーの肉が牛なのか豚なのか、お餅は丸餅か各餅かなどなど、「境界」がどこなのかを調査する企画が人気だ。その境界は岐阜県の関ケ原のあたりだったり、静岡県になることも多い。
では、鉄道はどうだろうか。JR東日本とJR東海の分かれ目ははっきり決まっており、在来線では静岡県に境目がある。鉄道ライターは、
「熱海駅が境界線です。ここから東がJR東日本で、西はJR東海の管轄。東海道線は熱海駅より西の沼津駅行きがありますが、熱海で乗務員の交代を行います。運用面でも明確に分かれているんですよ」
交通系ICカードの利用もはっきりと分かれている。JR東日本の管内でICカードを使って乗車し、JR東海の管内で自動改札を出ることはできない。その逆も同様。駅員に精算処理をしてもらう必要がある。
他にも違いがある。
「東京から東海道線に乗って熱海を越えると、明らかに乗り心地が悪くなると言われています。保線が違い、東海側は整備がいまひとつなのでは、というのがマニアの中では定説です」(前出・鉄道ライター)
東海道新幹線は東京駅から新大阪駅まですべてJR東海の管轄。JR東日本との境界線はない。
では、JR東日本とJR北海道の境界線はどこか、JR東海とJR西日本は? 調べてみるのも面白い。