サッカー日本代表FW古橋亨梧のイングランド・プリミアリーグへの移籍が消滅した。所属しているスコットランドリーグのセルティックが、2027年夏までの4年契約を結んだことを発表したのだ。
古橋はセルティック公式HPで、
「この素晴らしいクラブで新たに4年間もプレーできることになり本当に嬉しく思っています」
と始まるロングコメントを発表。今年28歳の古橋が4年という長期契約を結ぶことは極めて異例なことだ。
古橋は今季公式戦50試合で34ゴールという量産で、現地ではプレミアリーグの強豪トットナムへの「引き抜き」が噂されていた。その根拠は、古橋をJ1神戸からセルティックへオファーを出した元J1横浜のポステゴグルー監督が来季からトットナムの指揮することになったことからだった。
世界サッカーの勢力図ではイングランド・プレミアリーグが実力面も選手の年俸ランクでも長年トップの座に君臨している。日本代表では今季、三苫薫が中堅クラブのブライトンで大活躍した。サッカー担当記者によれば、
「結局、古橋にはトットナムからのオファーがこなかった」(サッカー担当記者)
とのことで、セルティックは古橋の引き抜きを阻止すべき長期契約を結んだというわけだ。
仮に契約途中で引き抜かれても、セルティックは古橋が移籍するクラブから「違約金」を得ることができる。
そんな古橋より三苫推しを続けているのが他ならぬ日本代表の森保一監督で、昨年のW杯カタール大会では古橋を落選させている。森保監督は「代表チーム内での序列は常にある」と、三苫は代表の主力として招集を続け、古橋は代表の常連組ではない。
果たしてこれからの4年、プレミアリーグから古橋のオファーは来るのか。
(小田龍司)