才能と人気でシノギを削る芸能界は角突き合わせる関係ばかり。“火事と喧嘩は江戸の華”。はたから眺める分には、これほど沸き立つ見せ物もない。超大物のガチバトル、名家の内紛、女優、女子アナたちのキャットファイト‥‥さあ、ゴングが響き渡る!
超大物ガチバトル
松本人志 VS タモリ松本が「いいとも!」の合いの手に露骨な嫌悪感
島田紳助 VS 大竹まこと大竹の息子は東京03のマネジャーだった
人気と実力が拮抗する大物芸能人たちこそ、火がつくとバトルは際限なく燃え盛る。芸能界を震撼させた「3大バトル」はこれだ!
「今年の6月、4年ぶりに松本人志(48)が『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の“テレフォンショッキング”に出演した時は、もうタモリ(66)とは和解したのかな、と思いました」(芸能レポーター)
07年以来の出演だが、実は10年近く前、ダウンタウンは「笑っていいとも!増刊号」にレギュラー出演していた。その頃から松本はタモリの観客の仕切りに疑問を抱いていたという。前出・芸能レポーターが語る。
「松本は著書『遺書』の中で、自分たちがせっかくボケているのに、必要以上に観客が騒いでわかりづらくなるのを嫌い、『いいとも!』を辞めた、ということを書いています。タモリの仕切りの悪さを非難しているとも取れますよね」
事実、関係者からはこんなコメントも。
「タモリさんが観客とノリノリで合いの手を打った時、(松本が)露骨に嫌な顔をすることがたびたびありました。タモリさんもそんな彼の態度を察していたようです」(番組関係者)
表立ってではないが、共演中、少なからず両者に確執はあったようだ。それを裏付けるように番組降板後、松本は「タモリさんはいつも(収録)ギリギリに入る自分のことがあまり好きじゃなかったんじゃないかな」とコメントしているのだ。6月の出演ではタモリと映画の番宣で盛り上がっていたものの、実際のところわだかまりが解消したかどうかは怪しいところである。
かたや松本は、追われる立場でいざこざを巻き起こしたこともある。
お互い辛口トークが売りの爆笑問題とダウンタウン。業界内で一時このツートップが“共演NG”の事態に陥った。理由は爆笑問題・太田光(46)の松本への批判だった。
「共演番組で松本がアディダスのウエアを着ているのを見て、太田が『アディダスの広告塔か』と揶揄したんです。松本は本気で怒りましたが、他のタレントが仲裁に入り、その場はいったん収まりました」(局関係者)
話には続きがある。別の関係者が語る。
「数日後、松本が取り巻きを引き連れて太田のもとを訪れ、『土下座するか、パイプ椅子で殴られるかどっちや!』とどなり込んだんです。太田は場を収めるために土下座して謝ったそうです」(写真誌記者)
もちろん、この騒動は業界でも瞬く間に広まった。
「テレビ各局でもしばらく両者を共演させないようにという“お触れ”が回りました」(制作会社関係者)
ふだんから強気発言で知られる太田だが、そもそも爆笑問題とダウンタウンは、笑いに対する“姿勢”がまったく違うという。
「あえて“空気を読まない辛口発言”で笑いを取る爆笑問題と、独特のボケとツッコミで笑いを極めるダウンタウンではお笑いに対する考えがまったく違う。この2組を共演させてもかみ合わないのは当然です」(お笑い評論家)
お笑いの美学が食い違うのならバトルになっても無理はない。
そして“大物”と言えばこの人。ヤクザとの交際が明らかになり、みずから芸能界を引退した島田紳助(55)にかみついていたのが大竹まこと(62)だ。
「大竹は紳助司会の『M-1グランプリ』(朝日放送系)の審査員だったのですが途中降板しています。それは、09年の『オールスター感謝祭』(TBS系)で紳助がお笑いトリオ・東京03を恫喝した件がきっかけ。その東京03のマネジャーを務めていたのが大竹の 息子。紳助は息子にも土下座をさせたのです。大竹は『やりすぎだろ!』と激怒。
紳助に抗議する意味で途中降板したというわけです」(番組関係者)
以来、両者は対立するようになったのだが、意外な人物が仲裁を買って出た。
「ビートたけし(64)は大竹とは20年来のつきあい。たけしは紳助本人に直接皮肉を言って反省を促していました。それだけでなく、たけしは番組でも紳助の行き過ぎた行動を時折非難して、そのたびに紳助の被害にあった芸人たちは拍手喝采していたようですよ」(事務所関係者)
また、たけしはヤクザとの縁を切れなかった紳助を痛烈に批判する。
「タレントとしてそういうのをうまくやり逃げるのも本人の“芸”のうちだって言ってるんだけど、紳助は“芸”がなかった」
とコメントしている。やりたい放題だった紳助も、お笑い界の大御所にはかなわなかったようだ。