経費削減と共に働き方改革を断行するのは一般企業のみならず、テレビ局も同じ。だが「ロクでもないこだわり」に奔走するパターンもあるという。
ある大手テレビ局では最近、部署ごとにまとめられた健康診断の受診率が発表されたが、
「やはり営業やバックヤード系の部署は時間が調整しやすいため、受診率が高い。一方で報道や制作など現場業務系の部署は、相変わらず低い。以前ほどでないとはいえ、まだまだ不規則な勤務は続いていて、対処しづらいのが現状です」(在京キー局関係者)
だが、そんな状況を知らないのは、このテレビ局の幹部だ。やたら「健康診断を受けろ」と、部下をマネージメントする管理職にしつこく通達。さぞかし局員の健康に留意しているのだろうと思いきや、そうではなかった。
「健康診断を仕切る関連機関が、企業の受診率によって表彰する制度があるのですが、『俺は賞状が欲しいんや』と。局員の健康を考えてのことではなく、あまりに子供じみた発言で、周囲はドン引きしています」(大手テレビ局スタッフ)
令和の時代になってもこんなこだわりを持つ人物がテレビ局を仕切っているうちは、先行きは暗いのだ。