7月19日未明、またもや日本海に向けて「短距離弾道ミサイル」2発を発射した北朝鮮。いずれも日本のEEZ(排他的経済水域)の外側の日本海に落下したとみられるが、北朝鮮は昨年、弾道ミサイルなどを40回近く、約90発も発射。今年もそのペースは変わらず、いつ偶発的な事故が起きても決して不思議ではない。
金正恩総書記はミサイルの技術力向上に躍起になっており、実験の度にその精度を高めている。アメリカ本土やグアムを狙う中長距離弾道ミサイルだけではなく、より命中精度が高い巡航ミサイルの開発にも余念がなく、発射に失敗したときは怒りを露わにすることから、研究者も命がけで開発に取り組んでいるという。
軍事ジャーナリストが語る。
「イギリスメディアによれば過去、ミサイル発射が失敗した際に、なんと責任者が火炎放射器で焼き殺された例があるという。また2016年には、2人の高官が会議中に居眠りしていたことを理由に『対空ミサイル』で処刑されているというのですから、尋常ではありません。そのため研究者は、相当焦った状態で開発を急いでいる。精度が上がっているとはいえ、そうした中で飛ばされた『失敗作』が日本に着弾する可能性はゼロではないのです」
北朝鮮がミサイルを発射する度に日本政府は「厳重に抗議」しているが、もはや形だけ。アラートが鳴ってもどこに着弾するか分からないようでは国民も防ぎようがない。不測の事態に発展しないことを祈るしかないのが現状だ。
(ケン高田)