開幕から1軍だった巨人・丸佳浩が2軍降格で、苦しい生活を強いられている。1軍では77試合出場で打率2割3分5厘、11本塁打、25打点と、推定年俸4億5000万円の大物としては実にモノ足りない成績だった。スポーツ紙デスクが言う。
「巨人の外野は激戦区で、秋広優人や長野久義、ウォーカー、ブリンソン、梶谷隆幸らとともに、経験を積ませたい岡田悠希、浅野翔吾、萩尾匡也らがひしめいています。年齢が高く、不振の丸が2軍に落ちるのは必然だった。特に丸の得点圏打率1割8分2厘という数字に、首脳陣も我慢の限界といったところでしょう。34歳ゆえ、年齢的な衰えは見逃せません。もともと走攻守そろった選手でしたが、近年は盗塁が激減し、肩の弱さも指摘されています」
2018年に広島から巨人にFA移籍。当時は帝国ホテルで入団会見が行われる厚遇ぶり。5年総額25億5000万円プラス、家族の東京移住手当を含めた、様々な超VIP付帯条件で迎え入れられた。今年は5年契約の最終年だ。
「巨人はベテランから若手へと若返りする過渡期にあります。いつまでも成績が中途半端な丸が居座り続けることは、弊害でしかありません。5年契約が切れることで、オフには大幅減俸が予想されています。レギュラーを失ったことで出場機会を求め、丸から球団に自由契約を申し入れる可能もある。その場合、外野手が手薄なチームが獲得に乗り出すでしょう。巨人は外様に厳しいですよ。かつて、同様に世代交代のため退団することになった村田修一、小笠原道大らが思い出されます」(前出・スポーツ紙デスク)
球界屈指のスラッガーが、ガケっぷちに追い込まれている。