クレジットカードのポイントをマイルに交換し、特典航空券でオトクに海外旅行を楽しむ。
「マイラー」と呼ばれる人たちのことだ。様々なマイルが貯まるクレジットカードは多く、実際に飛行機に乗らなくてもマイルを貯める「陸マイラー」と呼ばれる人たちも存在。しかし、コロナの規制が緩和された今、「もうマイルは貯めなくてもいいかな」という陸マイラーが目立つようになった。都内在住の、海外旅行が趣味の男性が言う。
「円安の影響や航空券の高騰で、昔のように気軽に海外に行けなくなったことが原因です。コロナ前であれば1~2年でマイルを貯めて東南アジアに行くことができたのに、今は航空券が高すぎて、すぐに交換できなくなっている。しかも、JALやANAはマイルの期限が36カ月と短い。それならLCCで格安航空券を買った方がいいかな、と思いますね」
ポイントをJALやANAのマイルに交換できるクレジットカードは多くあるが、マイルの有効期限、最後に搭乗した日から3年。これがネックになっているらしい。有効期限がコロナ禍で延長されたとはいえ、円安のままではどこにも旅行する気が起きない、というのが本音なのだ。一方で、こんな理由でマイル貯金を見限る人もいた。
「物価高騰、光熱費の値上げ、さらに税金の引き上げで、海外に行きたいという欲が昔ほどなくなりました。今は生活するだけでも手一杯なので、マイルを貯めて海外に行くよりも楽天カードなどでポイントを貯めて、日常の買い物やちょっとした外食に使いたいですね」(都内OL)
長い目でコツコツとマイルを貯めるより、日常生活を少しでもオトクにしたい。不況にあえぐ日本人には今や、マイルを貯める余裕すらないということなのか。