海外旅行が徐々に緩和されていき、正月休みには旅行の計画を立てている人も多いのではないだろうか。しかし現在は深刻な円安で、航空券代もバカにならないほど高騰している。そんな中、
「昔のノリでタイへ行ったら、惨めな目に遭いました」
と語るのは、30代男性だ。
男性は大学の卒業旅行以来、およそ十数年ぶりにタイに渡った。そこで待ち受けていたのは、かつてとは大きく変わった物価の高さにあったという。
「十数年前であれば、日本円にして50円ほどで食べられた屋台飯が、今では円安の影響もあって200円ほどになっています。ホテルも昔はバンコクでも1泊1500円ほどでしたが、今は安くても5000円以上はします。少しいいホテルだと、2~3万円はくだりません。1週間ほどの旅行だったのでそんなに払えるわけもなく、ベッドにカーテンもついていない1泊2000円ほどのドミトリーに泊まっていました」
嗜好品も同様だ。タイといえば、夜遊び。ゴーゴーバーやバービアでビールを飲んだ際には、800円近くもして驚いたという。男性がさらに続ける。
「女の子を連れ出すにしても、コロナ禍によって随分、値上げしたようです。以前は5000円程度で遊べたのが、2万円以上に。日本の風俗に行った方が安いですよ…」
楽しいタイ旅行のはずが、まさかの出費続き。男性は1週間も外でビールを飲むこともできず、散歩をしたり、ローカル食堂で食事を摂っていたという。
日本人がタイで豪遊する姿は、過去のもの。今はタイ人が日本に来て爆買いする時代になっている。