先ごろ2026年FIFAワールドカップアジア1、2次予選の組み合わせ抽選がマレーシア・クアラルンプールで行われ、8大会連続のW杯出場を目指す日本は2次予選からの登場が決定。同組には、シリア、北朝鮮、さらにミャンマーとマカオの勝者が入る。
しかし対戦相手が決定した直後、ネット上は「試合以前に死の組」という声が殺到し、サッカーファンをザワつかせている。
対戦相手は、マカオ以外は内戦やクーデターなどどこも大きな問題を抱えている国ばかり。北朝鮮は今現在も日本海に向けてミサイルを発射し続けており、アウェーの試合はどう考えても無理があるだろう。
サッカーライターが語る。
「2019年のW杯二次予選『北朝鮮―韓国』は、無観客という異例の試合となりました。5万人が収容できるスタジアムには北朝鮮の数人の軍人の姿があるだけ。サッカーはピッチ上の戦争といわれますが、この時はリアルな戦争さながらの試合でした。今回のW杯も恐らく同じような形になるのではないでしょうか」
シリアでは昨年、今年と国際試合を行っておらず、ドバイなど近隣の中立国でホーム戦を開催している。FIFAはどんな国であっても本国開催することを目指しているが、選手に危険が及ぶような国や場所で試合をするのは現実的ではないだろう。
今回のW杯は、選手やスタッフもかなり神経を使う大会になりそうだ。
(ケン高田)