「右ひじ左ひじ交互に見て」のリズムネタでブレイク。結成初年から「キングオブコント」決勝に進出し、2011年の大会では準優勝の結果を残している…といえば、2008年にツネと八十島で結成したお笑いコンビ「2700」である。2019年には「闇営業騒動」で謹慎に追い込まれたことも話題になった。
その2700のツネが、アメリカ挑戦のためコンビからの脱退を発表した。コンビでの活動は8月15日「ルミネtheよしもと」の出番が最後だという。ツネが脱退しても2700は存続し、八十島は新たな相方を募集するつもりだ。
今年4月に配信されたカジサックのYouTubeチャンネルで、ツネは次のように海外進出の野望を語っていた。
「自分は世界のいろんな国に行って『なんかあいつバカだな』『あいつがいたら楽しいな』みたいな感じで、ピエロみたいに振る舞いたい」
いよいよそれを実行に移すわけだが、そもそも海外で成功の見込みはあるのかといえば、お笑い関係者は、
「とにかく明るい安村を超える、大ブレイクを果たす可能性は大いにあります」
と展望を語るのだ。
安村は今年4月にイギリスの超人気番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」の決勝に進出し、会場を爆笑の渦に。「安心してください、穿いてますよ」のネタを真似た動画が世界中からYouTubeにアップされるなど、大ブームを巻き起こした。
先のお笑い関係者が指摘する。
「ツネは安村以上に『海外でウケる要素』を持ち併せています。彼はキレキレの動きでリズミカルにボケ続ける『言葉関係なしに笑えるネタ』が大得意。キャラが底抜けに明るいのも強みです。近年はラスベガスで行われている数千人規模のイベントに何度か参加し、けん玉やダルマ落としという日本の伝統を交じえたアクロバティックなネタで、スタンディングオベーションを受けている。安村と違って、語学力にも大きな不安はありません。一躍、大スターとなる可能性を秘めていると思いますね」
「安村超え」の世界的芸人の誕生はいつになるのか、楽しみである。
(山倉卓)