2年目の佐々木大の快進撃が続く中、東のリーディング3位(7月30日終了時点)につけている菅原明良(22)も注目の的だ。
「21年3月までは3着内率18.5%(同73%)とやや苦戦していましたが、その後の2年間は3着内率26.0%(同82%)にアップ。さらに今年の4月以降は3着内率31.8%(同84%)と、安定感がより増しています」(伊吹氏)
重賞でも7番人気のゴールデンハインド(フローラS)、5番人気のカラテ(新潟大賞典)を勝利に導いているように、今年すでに3勝を挙げている。
「今年4月以降の芝のレースに限ると、14頭立て以下のレースで優秀な成績を収めています。少頭数のレースで妙味あるオッズの馬に騎乗していたら目が離せませんね」(伊吹氏)
5月27日東京6R(芝2400メートル)では、8頭立ての7番人気の馬で1着(単勝4300円)だった。
「押し出される形での逃げでしたが、彼は位置取りに長けている。東のリーディング1位の横山武が『なんで明良がここにいるの? ヤツは何をするかわからん』と話していたぐらい」(美浦担当記者)
新潟大賞典の際は、不良馬場の内から伸びてきたように、変幻自在な騎乗スタイルが非常に魅力的だ。もちろん、芝だけではなく、ダートでも狙いどころはある。
「今年の4月以降のダート戦に限ると、5~8枠で優秀な成績を収めています。以前にこんな傾向はなかったのですが、最近の傾向を重視するならば、外枠を引いたレースで狙うべきでしょう」(伊吹氏)
5月27日東京9R(ダ1400メートル)では、10番人気のキャンディドライヴで3着したように、コスパ最高の騎乗をみせている。
「初騎乗ながら7枠14番からスッと先団直後の外側につけ、直線で馬群をこじ開けるように伸びてきた」(美浦担当記者)
この夏は新潟滞在(8月20日は小倉の予定)で大暴れすること間違いなしだ。