「やっぱりタダのお遊び観光旅行だったか。フザけやがって!」
国民の怒りが沸騰しているのは、エッフェル塔でのノーテンキな記念撮影が大炎上した、自民党女性局のフランス研修だ。写真誌「FLASH」が公開した研修の行程表が、実にとんでもないものだったからである。
「令和5年女性局フランス研修 研修ノート」には、7月24日の出発から28日の帰国までの3泊5日の日程が記載されているのだが、そこで行われた研修は合計でたった6時間。
日程は初日、入国手続き後の結団式から始まっている。ホテルでの食事には「肉料理」とわざわざただし書きがついており、この段階ですでに「本当に研修なのか」との疑念を持たざるをえない。
2日目は午前10時からフランスの担当者とのブリーフィング1時間とあるが、午前中の予定はこれだけ。午後はフランス国会議員との面会があるものの、これも2時間のみだ。その後は元老院ガイドツアーや、問題となったエッフェル塔観光があり、夜はセーヌ川ディナークルーズを楽しんだ。
3日目の午前はルーブル美術館近辺で自由行動。国会議員のメンバーのみ1時間の保育園視察があるものの、すぐにルーブル美術館組と合流し、シャンゼリゼ通り周辺に移動してショッピングなどの自由行動だ。
昼食の後、日本大使館で2名の講演が合計2時間。研修はこれで終了である。夜は在仏日本大使との夕食会が催された。
「3日目はオペラ座で記念撮影や解団式を兼ねた昼食と、およそ仕事と言えるようなものはありませんね」(政治部デスク)
まさに開いた口がふさがらない「見せかけの研修旅行」。これでは国民から「仕事の合間の空き時間にエッフェル塔なんてまっ赤な嘘。観光旅行の合間の研修だろ」「これで実りある研修とは聞いてアキれる。観光とグルメばっかりじゃないか」と糾弾されても仕方がないだろう。
「国民の批判に、今井絵理子議員は『無駄な外遊ではありません』と反論していますが、行程表を見る限り、説得力はゼロ。松川るい議員などは、研修とは関係のない小学生の娘まで同行させていましたからね」(週刊誌記者)
マイナカードの不手際などで支持率が下がる一方の岸田文雄首相が怒り心頭なのも、無理からぬことだろう。
血税ムダ使いのバカ議員たちはこの行程表を示しながら、自らの行動を細かく国民に報告してみたらいい。
(石見剣)