ここにきての失速で、2018年以来の大逆転優勝に向け、あとがない広島カープ。だが予想外に身内が足を引っ張り、試合に集中できていない。
8月12日の中日戦では、前日の試合で途中交代した秋山翔吾が、ケガのため登録抹消。新井貴浩監督は再昇格できる最短10日では戻れない、と強調した。今シーズン、ここまで全試合にクリーンアップとして出場していただけに、離脱は痛すぎる。
「他の選手が抜けても、秋山だけは最後の砦となっていたから、ここまでやれた。そこが勝負どころで崩れたのだから、新井監督も相当、困っている」(球団OB)
広島に追い打ちをかけているのは、それだけではない。「週刊文春」で松本竜也投手の浮気と性病について赤裸々に報じられた件が、チーム内で尾を引いているのだ。球団関係者が言う。
「そもそもは昨年秋に写真誌で名前が伏せられた状況で、松本が妻とは別の女性と肉体関係にあったことを報じられたもの。その後、別の媒体では、これとは別の不倫が報じられて大騒ぎになった。そこからわずか半年足らずで性サービス店通いと性病疑惑をスッパ抜かれた。当然、外部情報ではなく、身内がリークしなければ書けない内容です。選手は『どこで誰が敵に回るか分からない』と疑心暗鬼になっています」
新井カープに吹き荒れる逆風は、いつ収まるのか。