芸能

「やまだかつてない独立トラブル」屈辱的扱いと有吉弘行のイジリを受けた山田邦子の憤激/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史

 今やバラエティー番組に欠かさない存在となった女芸人だが、そんな彼女たちの先駆者である山田邦子と所属事務所「太田プロ」との間で、独立か残留かを巡り、すったもんだのトラブルがあった。2019年5月に勃発した大騒動である。

 山田は短大時代に「バスガイド」ネタでデビュー後、「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)のレギュラーに抜擢された。その後は数々の冠番組を持つなど、事務所の先輩であるビートたけし(のちに独立)や、片岡鶴太郎らとともに、太田プロの屋台骨を支えてきた。

 ところが2017年10月、「ネタで原点回帰」との思いでエントリーした「女芸人No.1決定戦 THE W」(日本テレビ系)での屈辱的扱いに愕然とする。主催サイドからは、シード権なし、参加者は大半がアマチュアで、同じ1回戦からステージに立ち、エントリー費は全員2000円の説明が。一世を風靡した女芸人のパイオニアにとって、あまりにヒドイ条件だった。

 山田はブログで〈ただ、名前が宣伝に使われただけか がっかりだ〉と綴り、大会参加を辞退。慌てた所属事務所が「山田担当者の、本人への番組内容の説明不足が原因」と説明したものの、両者の溝は深まっていく。

「事務所の社長交代による、自身に対する思い入れへのギャップと温度差」とする報道も出て、独立の火種はこの頃から燻っていたように思えるのだ。

 そんな彼女の不満が爆発したのは、2019年4月29日だった。長年続けていた長唄の名取を披露する会に、太田プロのスタッフがひとりも顔を出さなかったと、山田はブログに綴ったのだ。「女性セブン」が山田の肉声を聞こうと直撃すれば、「事務所は私に全然、関心がないの」と告白。さらに事務所の後輩である有吉弘行がラジオ番組で「(事務所を)辞めるな。今までありがとうございました」などとイジッたのが火に油を注ぐ形になり、不協和音で独立。実に大きな火の手が上がることになってしまったのである。

 2019年5月21日夜、芸能生活40周年記念公演の公開稽古前に記者会見に臨んだ彼女は、こう説明した。

「有吉が悪いのよ。ラジオか何かで『山田邦子が辞めるんじゃないか』みたいなことを言うから。事務所に(スタッフなどの)若返りっていうのがあって。それでちょっと私が愚痴ったら『やめるんじゃないか』となっちゃって。(事務所とは)今、話し合っている最中です。うまくいけば、このまま…。(事務所側が私にとって)いいようにしてくれるというので」

 残留へ前向きな姿勢を示す一方、揺れ動く心情もチラリ。

 結局、山田が納得できる結論を導き出せなかったなかったのだろう、6月に入り、40年間所属した太田プロを退社してフリーになったのである。

 近年、バラエティー番組で当時のいきさつを語っているが、この時ばかりは「やまだかつてない巻き返し」が実現することはなかったのである。

(山川敦司)

1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
3
これも「ラヴィット!」効果…TBS田村真子アナ「中日×巨人で始球式」に続く「次に登板するアナウンサー」
4
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
5
日本人に大打撃!タイ政府「外国人締め出し」で長期滞在とビザ取得が困難に…そして口座凍結まで