元DeNAで米独立リーグでプレーする筒香嘉智が、メジャーリーグのサンフランシスコジャイアンツとマイナー契約で合意した。今後、メディカルチェックで問題がなければ、サインして正式発表される見通しだ。筒香は3Aのチームに合流してから、メジャー昇格を目指すことになる。今シーズンの筒香について、メジャー関係者が言う。
「レンジャーズとマイナー契約を結び、春季キャンプは招待選手として参加。ところが開幕後も、メジャー昇格できずにいました。6月2日にはオプトアウト(選手が契約を途中で見直したり破棄したりできる権利)を行使してフリーエージェントになると、巨人やソフトバンクなど複数の日本の球団が巨額マネーを用意してオファーを出す準備をしていましたが、帰国する選択肢はなかった。アメリカに留まり、移籍先を探していました」
独立リーグのスタテンアイランドでは12試合に出場して39打数14安打で打率3割5分9厘、7本塁打、13打点と好調だった。
日米通算223本塁打の筒香が加入したジャイアンツは、ワイルドカード争いで2位に位置するが、今シーズンは左打者が軒並み不振。筒香は8月31日までにメジャー登録40人枠に入ることができれば、ポストシーズンへの出場チャンスを得られる。
「渡米して、今年で4年。『カネより夢』がモットーの筒香がどこまで己を貫けるか、見ものです」(前出・メジャー関係者)
すでに31歳となり、今度こそ回ってきたチャンスを絶対につかまなければ、本当にもうあとがない。