MLBのテキサス・レンジャースを戦力外となった、かつてのJFK旋風の一人、藤川球児の阪神タイガース復帰が確実視されている。
「速球が売りなのに、今やストレートはMAXで140キロ程度。メジャーではスローボール扱いですよ(笑)。これでは他のメジャー球団が声をかけるわけがない。かつての人気選手だっただけに、阪神への復帰確率は120%以上と言っていいですね」(スポーツ紙記者)
事実、球団首脳も「戻ってきてほしい」とさっそくラブコールを送っている。ところが、冷静なトラ党の間からは不満の声が上がっているという。
「セ・リーグの最下位争いをしている今、そんなことを言ってる場合か!というわけです。福留しかり、西岡しかり、ピークの過ぎたメジャー帰りを破格の待遇で獲得したものの、案の定、準レギュラー程度の活躍止まり。今度は阪神の生え抜きだった藤川だけに、その2人以上にオイシイ待遇で呼び戻す可能性がある。現状で何が足りないかを顧みないこの球団の単なる親バカぶりに、タイガースの勝利を願うファンほど苦い顔をしていますよ」(前出・記者)
今年はマートン、メッセンジャーの両主力外国人の造反も耳に新しいが、期待された日本人選手たちも多くは期待ハズレ。浮上のキッカケがつかめないだけに、日々真剣に応援するファンほど怒りを覚えるのだろう。
「外国人2人を筆頭に、阪神はとにかく有名選手に甘い。だからナメられる。関西のファンはすぐに監督のせいにして現実から目をそらしますが、球団の待遇に主力選手が甘えきっているのも大きな原因です。その点、いろんな問題はあれど、巨人は厳しい。期待ハズレだった選手は恐ろしいほど冷遇されますからね」(前出・記者)
藤川復帰を耳にした、大阪市在住のある30代のファンが言う。
「藤川投手には愛着もありますが、タイガースもそろそろチームの在り方を改革しないといけない時期に来ていると思う。このままでは変わることを恐れて、今のたいして良くない状況を受け入れた大阪都構想の住民投票と同じですよ」
勝つ野球がしたいのか、仲良し野球がしたいのか‥‥。先の住民投票同様、トラ党の思いも真っ二つに分かれそうだ。