パドレスのダルビッシュ有投手が、音声配信アプリ「stand.fm」で、右肘靭帯の損傷が判明したエンゼルス大谷翔平選手について語っている。
靭帯損傷では「グレード2」だと部分断裂、「グレード3」は完全断裂で、完全断裂はトミー・ジョン手術となるが、今は「2」でも手術をすると説明。
大谷は2018年に一度出術を受けているが、1回目は試合復帰まで約14カ月、2回目は約18カ月と少し長くなると話し、
「保存療法を選ぶのであれば、例えばPRPを肘に打って、しばらく休んで来年の開幕。それがダメならトミー・ジョンしますみたいな感じになると思う。それでも全然投げられる人もいますし。いろんなことがまだ全然わからない。程度次第」とした。PRPは炎症を取り除き細胞・組織を再生する効果が期待できる再生医療の代表的な治療法だが、
「本当に靭帯が良くないなら、断裂が50%を超えるレベルになっているのであれば、手術をしたほうがいいと思う」
とダルビッシュ。
2回目から復帰した選手で元気にずっと投げている選手となると少なくなるが、大谷は体も強く栄養管理もしっかりしているので、投げ続けられる可能性は他の人より確率が高いと思っているとして、「二刀流は終わり」の見方についても、
「僕はまったく思わない。今までも中4日とかで投げているわけではない。ちゃんと中5日、6日空けて投げてきているし。扱いは難しくなるけど、中6日、7日空けられるのであれば、先発でもまだいけると思いますけどね」
と述べていた。ダルビッシュも2015年、レンジャーズ時代に手術を受けているが、その後、日本人初の最多勝にも輝いているだけに、大谷の投手復活への道筋の話は説得力がある。
(鈴木十朗)