広島カープは相手の「飛車角落ち打線」で、追い風に乗れるか。巨人の岡本和真、梶谷隆幸が「体調不良」のため、1軍出場選手登録を抹消された。日本野球機構(NPB)公式サイトでは、新型コロナウイルス対策の「特例2023」対象選手と掲示されている。
「本人か家族が体調不良だった場合に取られる措置ですが、数日で戻る場合もあれば、1週間以上かかることもある。どちらにせよ、8月30日、31日の広島戦で顔を出すのは極めて困難」(スポーツ紙デスク)
2人は8月に入って、打撃が絶好調。それだけに、奇跡の逆転優勝を狙う広島にとっては、主力が2人もいない巨人と戦えるのは、願ってもないことだろう。スポーツ紙遊軍記者が言う。
「新井貴浩監督は8月22日のDeNA戦前、ナインに対し『残り試合は30勝2敗でいくぞ!』とゲキを飛ばした。一見不可能な数字で選手もシラけるところですが、ここまで首脳陣が役割分担してチームに一体感を持たせていたため、無理難題を吹っ掛けられても案外まとまりそうな空気がある。阪神は頼っていた投手陣に疲れが出ており、29日の試合では抑えの岩崎優が打ち込まれて逆転負け。マジック消滅は不吉です」
阪神と広島の直接対決は残り7試合もある。次の対戦は9月8日から甲子園での3連戦だ。広島がセ・リーグの灯を保てるか。