9月3日のヤクルト戦で死球を受けた阪神・近本光司について、岡田彰布監督は翌4日、ヤクルトの高津臣吾監督をボロカスにコキ下ろした。というのも、高津監督が試合後に、
「持ち球がシュートなので、そこにいってしまった」
と、7月の死球で骨折離脱した右脇腹付近にまた当てたことについて、釈明したからだ。ところが岡田監督は、
「シュートピッチャーやったら当ててもええんか、えー! だから投手出身監督の発想なんよ! 野手はそういう痛みがわかるから」
ひと晩寝ても怒りは収まらないどころか、さらに増幅したのである。相手陣営への恨みつらみは、どうにも止まらない。球団関係者が言う。
「やられた選手(近本)からすれば嬉しい反論でしょうけど、あまり言い過ぎると、思わぬ敵を作ってしまう」
8月にも横浜スタジアムで審判団に食ってかかり、激怒したシーンは印象的。直後には日本野球機構(NPB)のセ・リーグ統括がわざわさ球場を訪れて、経緯を説明する事態になっている。
「あれもその場はいいが、今後、微妙な判定で選手が不利に立たされることも予想される。岡田さんはそこまで計算してやってはるんでしょうか」(前出・球団関係者)
事実、どんでん監督の怒りはこの日、またしてもNPBを刺激した。
「12球団の実行委員会、理事会後にヤクルトの球団幹部が取材対応中、阪神球団幹部への謝罪について報道陣から聞かれた時に立ち会ったNPB関係者が『両者は笑顔で友好的な会話をしていましたよね』と助け船を出す始末でした」(テレビ局スポーツ番組プロデューサー)
グラウンド内のこととはいえ、ここまで「場外戦」が多いと悪目立ちする。選手が余計なトバッチリを受けなければいいが…。