政治

【発覚】プーチンの殺人指令を実行した「2つの秘密部隊」~プリゴジン暗殺の真相と大波紋(1)

「ワグネルの乱」を主導したエフゲニー・プリゴジン氏を乗せたプライベートジェットが墜落し、反逆者プリゴジン氏をはじめ、同機に同乗していたワグネルの最高幹部らが死亡した事件。独裁者プーチンが企てたとされるこの「暗殺事件」を巡っては当初、「機体は地対空ミサイルによって撃墜された」とみられていた。

 具体的には、地対空ミサイルはロシアの首都モスクワとサンクトペテルブルクの中間点に敷設された防空網から発射されたらしいこと、この防空網はこの地にあるプーチンの秘密の別荘を守るために張り巡らされたものであること、などが指摘されていた。

 ところがその後、欧米の諜報筋が分析を進めた結果、「墜落は機体に仕掛けられた爆発物によるもの」である可能性が浮上した。ロシア全土を監視している欧米の軍事偵察網に地対空ミサイルが発射された痕跡が見当たらないこと、機体の残骸が約2マイル(約3.2キロ)にわたって広範囲に落下していること、などが爆発物説の根拠とされている。

 では、誰がプーチンの殺人指令を実行に移したのか。ロシアの軍事活動や諜報活動に詳しいアナリストが指摘する。

「地対空ミサイルによる撃墜だった場合、暗殺の実行部隊はロシア国防省ということになる。プーチンの暗殺指令を受けたショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長が、国防省内の秘密部隊に命じて実行を指示した、という流れです。一方、爆発物による破壊であれば、暗殺の実行部隊はFBS(連邦保安局)ということになります。FBSの前身は、プーチンも所属していた旧ソ連のKGB(国家保安委員会)。この場合、プーチンは自身直属のFBSの秘密部隊に命じて、機体に爆博物を仕掛けさせたと考えられるのです」

 ちなみに、ロシアのペスコフ大統領報道官は、

「西側で語られている憶測は全てウソ。プーチン大統領は墜落事故の調査結果を待っている」

 としていたがその後、

「国際ルールに基づく調査は実施しない」

 と述べるなど、姿勢を大幅に後退させている。やはりプリゴジン氏ら反逆者は、独裁者プーチンによって無残に粛清されたのである。

(つづく)

カテゴリー: 政治   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」