「私、前川清さんにお会いしてみたかったんです」
「まつもtoなかい」(8月20日、フジテレビ系)でそう発言して松本人志と中居正広を驚かせた宇多田ヒカルの願望が、本当に実現に向かっているというのである。
「宇多田さんの発言には、多くの視聴者も驚いたのでは。『なんで前川清?』と。もう50年以上前のことですから覚えている人は少なくなったようですが、宇多田さんの母である故・藤圭子さんは、宇多田さんの父で音楽プロデューサーの宇多田照實さんと結婚する前、1971年から72年にかけて、前川さんと結婚していた時期がありますからね」(音楽ライター)
71年といえば、69年に「新宿の女」でデビューした藤さんも、内山田洋とクール・ファイブのメインボーカルとして同じく69年に「長崎は今日も雨だった」でデビューした前川も、人気絶頂の頃。2人の結婚は大きな話題になるものの、結婚生活は長く続かなかった。互いに多忙の身ですれ違いが続いたことが影響したのか、翌72年8月には早くも離婚しているのだ。
発売中の「女性自身」の報道によると、宇多田が母の前夫に会いたいと思うようになったのは藤さんの死後のことで、母がどんな人物だったかを改めて知るために、前川と一度会って話がしたいと考えるようになった。前川も「宇多田さんと藤さんの声がそっくり」と話しており、以前から機会があれば会ってみたいと思っているという。
不思議な縁で結ばれ、互いに会うことを希望している宇多田と前川は、どのような対面を果たすのか。実はそこにもうひとり、大スター歌手が登場するのだと、「女性自身」は報じている。
なんと前川は山口(三浦)百恵と宇多田を引き合わせたいと、極秘裏に計画しているというのである。
「前川と百恵さんはかつて歌番組などで何度も共演しており、実は息子同士が親友。百恵さんの次男で俳優の三浦貴大と前川の長男は中学・高校で同級生。このため、家族ぐるみで仲が良いのです。百恵さんはもちろん、藤さんとの共演経験も多い。藤さんは生前、歌手を目指す娘に様々な音楽を聴かせており、百恵さんの曲もたびたび流していたそうです」(前出・音楽ライター)
そして宇多田にとって、百恵さんは特別な存在に。一方で百恵さんも、宇多田の楽曲を好んでいるのだとか。不思議な縁が、昭和のスター歌手と平成・令和の歌姫を引き合わせる。天国の藤さんは、どんな気持ちで見ているのだろうか。
(石見剣)