東京・渋谷区で「路上飲み」をする外国人が増加している。ゴミのポイ捨てや近隣の店の看板の破壊、さらにそのまま酔っ払って寝てしまう「路上寝」など、マナーの悪さが目立つ。コロナ禍で酒類を扱う飲食店が時短営業や休業に踏み切った際、都内では路上飲みが激増し、同じように物議を醸していた。その光景が再び出現したのである。
「関西では酔っ払って路上で寝たりなんかしたら、友人から『財布パクられるで!』と絶対に言われます」
東京の現状に驚きの声を上げるのは、大阪の飲食店関係者だ。続けて、
「実際に僕の友人は飲み会の帰りに路上で泥酔してしまい、財布からお金を盗まれています。東京のように常に人の目があるわけではないし、深夜になると人通りが少なくなる場所もある。ハロウィンにミナミで若者が路上飲みをしている姿を見かけることはありますが、普段は大阪ではめったに見ませんね」
大阪はリーズナブルな立ち飲み屋が多いため「わざわざ路上で飲む必要はない」のだという。大阪のサラリーマン男性からは、こんな声が。
「確かに大阪の一部地域では、路上で酒盛りをしている場面を見ますが、これは行儀が悪い行為。最近は道頓堀のグリコサインのある戎橋の下にたむろして酒を飲む『グリ下キッズ』もいますが、大阪の人から見たら、まるで路上生活者のようです。路上飲みが問題視されているのは、外国人観光客が多いからと聞きます。夜のミナミなんかは決して治安がいいとは言えないし、酔っ払い同士のケンカもある。何かトラブルが起きてからでは遅いと思いますね。そういう意味では、東京は治安がいいのかなとも思いますが…」
東京では当たり前のようになった路上飲みだが、大阪では「ありえへん行為」なのである。
(カワノアユミ)