ジャニーズ事務所が9月7日、都内で会見を開いた。会場には藤島ジュリー景子社長と東山紀之、井ノ原快彦が登壇。ジュリー氏の社長辞任にともない、東山が新社長に就任することが発表された。
そこではジュリー氏、東山ともにジャニー喜多川氏による「性加害」があったことを認め謝罪。東山は俳優業から引退し、今後は社長業に専念するという。
東山は「性加害」が行われていたことへの認識について問われると、
「恥ずかしながら何も出来なかった。ウワサは聞いていたが私自身は被害に遭ったことはない」
と断言。また「そのような現場を見たことはない」とも語っていた。しかしテレビ中継では同時に被害に遭った「性加害問題当事者の会」の様子もワイプで映し出され、これら東山の発言に首を振る被害者の姿があった。
東山はその後もジャニー氏の人柄について「厳しいほうだと思っております」としながら、それはエンターテインメントの世界では当然のことであり「ハラスメントという意識は自分の中には無かった」、さらには東山本人も後輩たちに強く当たっていたことを明かしたが、どこか言い訳じみた発言にネット上では呆れる声が相次いでいる。
芸能ライターが語る。
「もともと東山はジャニー氏の寵愛を受けたタレントの1人。どちらかというとジャニー氏側に立っていた人間です。そんな40年以上もジャニーズに籍を置いてきた彼が、Jr.が性加害に遭っていた実態を全く認識していなかったというのは、にわかには信じ難い。そもそも、これだけの問題を起こしたにもかかわらず『ジャニーズ』の名称をそのまま残すというのでは、本当に新しい体制を築いていけるのか疑問です」
すでに東山が社長に就くこと自体に批判の声が飛び交っている。まずは自身が見聞きしたこと全てを赤裸々に告白しない限り、信用は得られないのではないか。
(ケン高田)