オリックス・山本由伸が9月9日、ZOZOマリンスタジアムでのロッテ戦でプロ野球通算100人目、2年連続のノーヒットノーランを達成したが、関係者からは「持ってる男」として称賛されている。
2四死球で許した走者以外はパーフェクト投球の山本。ネット裏には少なくともメジャーリーグ7球団の関係者が視察に訪れていた。
「強運だ」と皆がうなずくのは、No.1人気球団ヤンキースのキャッシュマンGMが生観戦していたことだ。偉業達成後はその場でスタンディングオベーション。「見た人、誰もが興奮したと思う。歴史的なプレーで、今日のチケットは大事に取っておきます」と満足げだった。メジャー関係者が言う。
「初観戦でいきなりノーノーをやってのけたら、それは高評価をつけるほかない。由伸は以前もメジャー球団の編成トップが視察に訪れたタイミングで好投するなど、アピールがうまいんです。しかも今回はGMが直々に来日している。タンパリングになるため、本人には事前の視察予定を伝えられないから、意識のしようもない。こういう選手が後々、大舞台で活躍する要素を持っていた、なんて話は多いんですよ」
メジャーでのプレーを希望する山本だけに、今シーズンオフのメジャー移籍を事実上「確定」させた意味合いは大きい。