「全国小学生テスト」で知られる有名進学塾「四谷大塚」の元講師が、教え子のあられもない姿を撮影し逮捕された事件で、警視庁少年育成課は9月11日までに、強制わいせつと都迷惑防止条例違反容疑で、無職の森崇翔容疑者を再逮捕した。
逮捕容疑は5月上旬、都内の勤務先で教え子の女子児童の両足をつかんで広げ、下着が見える状態で動画を撮影するなどした、というものだ。 同じ塾に通う小学2年から6年の十数人が被害に遭ったとみられる。四谷大塚に通う子供たちは、中学受験勉強どころではないだろう。
森容疑者はSNSのグループチャットに「今まで私が盗撮してきた子の中で1人だけ自分のものにできるなら、どの子を選びますか?」との質問文を添え、チャット仲間十数人に教え子らの盗撮動画や住所、氏名、学校名などの個人情報を晒していた。被害に遭った女児達は盗撮被害にとどまらず、森容疑者の性嗜好異常の仲間に待ち伏せされて性的暴行や誘拐に遭うおそれもあったのだ。
森容疑者はこのSNSで、自らのアカウント写真を「ドラえもん」のしずかちゃんにしており、NHK Eテレの幼児番組を見るのが好きで、6歳から12歳が好みだと語る、ガチの性嗜好異常者だ。
森容疑者のSNSとリンク付けされた「性犯罪小説サイト」で、森容疑者と思しき人物が、こう呼びかけていた。
「実は現在、ツイッターではドラえもんのお風呂シーンのカットを希望する署名活動が行われています。当然、私はそれを黙って見ているはずもなく、それに反対する以下のキャンペーンを立ち上げ、賛同を呼びかけてていたために小説に手が回らなかったのです。そこで読者のみなさんにお願いがあります。もし賛同をいただけるなら、以下のキャンペーンに賛同と拡散をしていただけると幸いです。とくにSNS関連で広めていただけると助かります」
署名サイトには漢字は違うが、「森総省」の名で「#ドラえもんのお風呂シーンのカットを希望する運動に反対します」というスレッドが立ち上げられている。
驚くのは森容疑者には高校時代に、男児への性犯罪歴があること。男児に強制わいせつを働く様子を撮影し、それを高校の同級生に送ったことで事件が発覚、高校を自主退学していたのだ。
つまり森容疑者の履歴書に書かれた学歴、経歴はごまかし。四谷大塚のチェックの甘さ、防犯意識の欠如が引き起こした性犯罪といっていい。被害者はネットに顔と住所を晒されているため、高級住宅街に暮らす被害者家族が引っ越すとなれば、森容疑者と四谷大塚が負う賠償額は数十億円に及ぶだろう。
ジャニー喜多川氏が数十年も少年への性虐待を続けられたように、日本は性犯罪者に甘すぎる。
(那須優子)